“mezzotint



月が橋から顔を出した
「一粒500でどうだ?」
交渉相手は黙ったまま
能面みたいな顔でこちらを向いている

ジリジリと時間だけが過ぎていく

「分かった700出そう、それでいいだろ」
だが向こうは頑として首を縦にふらない

(クソッタレ!相場の倍だぞ?分かっていて、足下をみてやがる!)

月が中天にさしかかり
残された時間が少ないことを告げていた