“mezzotint



約束通り、扉は開かれた。
地の底にはあの世があるというが、天の果てに何があるのか。
延々と続く道は、さっきできたばかりのように、埃ひとつ落ちていない。
月の使徒の御業というわけだ。

地上から持ち込んだ泥が足跡となって、静謐な場所を汚していく。
その征服感に少し興奮しながら昇っていくと、ようやく目当てのものが見えてきた。